つぐ、つなぐ、つくりだす。

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05 CASE

資産運用から
認知症・相続対策まで、
地域のお客さまの人生をサポート

地域の高齢化が進む中、個人のお客さまの相続問題対策や認知症対策を通じて
大切な資産を次の世代につぐ、つなぐ提案事例

CASE OVERVIEW

個人のお客さまの担当は「FA担当」と「個人担当」がある。「FA担当」は、お客さまのライフプランや家族構成に合わせて投資信託、保険商品等を利用した資産運用をご提案する。「個人担当」は相続対策や資産運用、土地活用や税金対策などのご相談を行う。中野の仕事は、「個人担当」である。高齢化が進み、相続問題や親の認知症対策の悩みを持つお客さまが増えている中、遺言信託、遺産整理業務、金銭信託など、幅広いサービスをご案内している。中野の取り組みから武蔵野銀行の意義を探る。

Person Concerned

業務での連携

個人のお客さま

遺言信託や家族信託を利用した
認知症・相続対策のご提案
土地活用や保険・贈与を生かした
相続税対策のご提案

Roll
役 割

精神的負担が大きい
認知症、相続対策。
武蔵野銀行だから、解決できる

「武蔵野銀行は2019年3月、埼玉県内に本店を置く金融機関として初めて、信託業務の兼営認可を取得しています。だから、遺言信託、遺産整理業務、金銭信託など、具体的な解決策をご提案できるのです」と語る中野。しかし、銀行に相続対策や認知症、相続対策のお手伝いができることは、あまり知られていない。もちろん、提案においては専門的な知識が必要だ。中野は、半年間本部で事業継承や海外進出支援、遺言信託等、法人個人における専門知識やノウハウを習得できる育成制度育成ソリューション*現「ソリューション・ベーシック/ソリューション・アドバンス」のメンバーとして、専門的な知識を学んだ。

「法律や必要な手続きの知識を学ぶとともに、営業の場へ専門スタッフに同行し、実践経験を積みました。」そして営業店に配属されてからは、FA担当や法人担当と連携しながら、お客さまの潜在的なニーズを掘り起こしている。

最近も、印象深いエピソードがあった。前任者から担当を引き継いで、あるお客さまを訪問したときのことだ。「ご高齢のお客さまで、ご契約の投資信託を解約したいとのご要望でした」。そのとき中野は、同席していたご長男の奥さま(以下、義娘)から、ある悩みを打ち明けられた。

「義父は高齢で、外を歩くことができません。今後、認知症や病気入院となった場合に、預金から必要なお金を引き出すことができなくなります。嫁である私が預金を動かせば、問題もありますので、誰に相談してよいのかわからなくて。介護でお金が必要になったときなど、困っているんです」と。

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Propose
提 案

武蔵野銀行の家族信託が、
高齢者とお世話をする人を救う

「お客さまの中には相続対策は万全でも、介護・認知症対策は不十分なケースが多いのです」と、中野は話す。「訪問したお客さまも、不動産についての遺言書は、税理士に依頼して作成済みでした。でも、認知症の心配があることや家族間の感情は、税理士には話しにくいこと。お客さまの義娘さまも、誰にも相談できず、お一人で悩んでいらっしゃったのです」。そこで中野は、義娘さまの立場と今後のことを考え、「むさしの金銭信託」と「むさしの家族信託」という、2つの商品をご紹介。

 「義娘さんが窓口で、預金を引き出すことも容易ではありません。法的な仕組みを利用して、お世話をしている義娘さまがお義父さまの資産を守られるようにしたほうがよいと考えました」。最終的にお客さまが選択されたのは、「むさしの家族信託」。手数料はかかるが受託者となる義娘さま専用のキャッシュカードと通帳が作成でき、今後、認知症や病気入院でお金が必要な時にすぐに払い出しできるからだ。しかし、契約と書類作成には、弁護士、司法書士等の専門家による検証が必要なため、本部ソリューション営業部と連携して話を進めることになる。

「契約内容や手続きの過程を、お客さまにご理解いただく必要があるのですが、公証人も含めて4、5人でお伺いするので、お客さまの年齢的に長時間の会話は疲れさせてしまいます。かといって、コロナ禍でもあり、何度もお会いすることは難しい。いつ認知症を発症するかわからないという状況の中で、時間との勝負でした」。

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Cooperate
連 携

背景にあるストーリーを大切に、
資産や親族の絆を、つぐ、つなぐ

「このような信託の仕組みがあることを知りませんでした。教えていただいて、本当に助かりました」。公正証書を公証役場に提出した帰り道、義娘さまが中野におっしゃった。「安堵した表情を見て、自分がお役に立てたことを実感しました。」

その他にも、中野はさまざまなお客さまの課題と向き合っている。たとえば、お子さまのいない90歳と80歳の高齢夫婦に遺言書の作成をご提案したケースでは、営業店内の連携が資産と親族との絆をつないだ。

「遺言書作成について、『姪に話をしてほしい』とご依頼されたものの、連絡先もわからない。何とか調べようと奔走していると、窓口に『叔父、叔母の入院費用を下ろしたい』という女性のお客さまがいらしたのです。ご本人以外の方が、預金を引き出そうとした場合、「こういうお客さまにお会いしたことがありますか?」などと地域のお客さまをよく知るFA担当や個人担当に相談してもらっているんです。『その方の叔父、叔母さまと私、先日話しています』。お客さまがおっしゃっていた姪御さまだったのです」。まさに、長年お取引いただいている地元のお客さまと接点を持つ、武蔵野銀行の各担当の“想い”が縁を引き寄せたのだ。

「当行は地域に長く根差しており、お客さまが緊張感なくお気軽にご相談いただける銀行だと思っています。また、誰にも相談していないけれど、何かお悩みをお持ちのお客さまは数多くいらっしゃいます。遺言や家族信託など、重く受け止めずに、お気軽にご相談いただけるような、地域のお客さまにいちばん近い行員で在りたいです。」そう語る中野は、今日も地域のお客さまのもとへ歩き出していた。

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VOICE

当行関係者の声

  • 小林 理沙営業店・窓口課/FA(2021年入行)

    営業課行員とともに、営業店の最前線でお客さまを支援しているのが私たちFA(ファイナンシャルアドバイザー)担当です。FA担当はお客さまの資産運用のお手伝いをすることが主な役割。個人担当とお客さまの情報を共有し、相続や資産継承などの専門的な案件については、ソリューション営業部のスタッフと連携しています。先日も「遺言を作りたい」というご相談をお客さまからいただき、ソリューション営業部の協力を得ながら提案活動に取り組みました。どのように資産を承継されたいのかというお客さまの想いを何度も面談を重ねておうかがいし、最終的には当行で遺言を作成させていただくことに。法的効力を持つ遺言の作成が無事に完了し、お客さまから「ずっと悩んでいたことが解決してほっとしました。本当にありがとう」と涙ながらに感謝いただいた時は、私も思わず涙してしまいました。これからも当行一丸となって、地域のお客さまのお力になっていきたいと思っています。

  • 中野 優希ソリューション営業部
    PB支援グループ(2015年入行)

    営業店の営業担当者と連携して解決策を立案実行するソリューション営業部は、専門部署に分かれており、私は承継対策・認知症対策に備えた財産管理・キャッシュフロー改善などの税務コンサルティング等の資産家営業全般を支援しています。営業店で蓄積された情報やお客さまとのご面談で得られた情報を分析し、課題・ニーズを想定し、仮説を立て、営業店担当者と協働して提案を行っています。ご提案する上で大切なのは、数字で見える効果・価値だけでなく、今までご家族で守ってきた資産を残したいという想いを次の代へ承継するお手伝いです。私たちの仕事は、提案を通してお客さまご自身はもちろん、お客さまの大切にされているご家族とも信頼関係を築くことです。当行の資産継承対策のご提案を期にご家族でお話しする機会を通じ、「先祖代々守ってきた土地を提案の内容で大切に守っていきたい」というお言葉をいただくこともあり、私たちの仕事の意義を実感します。

行員インタビュー

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